21世紀初頭。一つの頭骨が発見された。形は比較的人間的な物だが所々の尖り、そして皿の様な部分。
その形は今までに無い動物の形をしている。攻撃的な部分を持ちつつも知性を持っている動物だと科学班は判断した。
中頃。殺人事件が起こる。胸部を鋭い物に貫かれた事が致命傷となっている様だった。だが、そこに金属的な物で刺された跡は無く……
どう、考えても生態的な部分に貫かれていると警察は判断。以後、数回同じ様な事件が立て続けた。
同時、全てを知っている組織があった。組織は古諺(こげん)と呼ばれている世界の中立に立っている政治組織だと言われている。
調律。それが主の活動。表立った行動をしなかった古諺が動き始めたのは丁度殺人事件が起こった時。
彼等は言った。
「これは人。人間的な本能の変質……いや、これは元の形」
----ネイキッド----
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The sky where time of start is signaled